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ラベンダーと南仏プロヴァンス

ラベンダーなら何でも大好きな管理人が、南仏プロヴァンスへのラベンダー畑探しの旅のことから、お気に入りのラベンダーグッズまで、ラベンダーのすべてを紹介しています。

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①知っておきたい基礎知識




ラベンダーの故郷、南仏プロヴァンス
乾燥した気候とゴツゴツとした石灰質の土が広がる地域。

冬はミストラルというアルプス山脈から地中海に吹き降ろす
冷たい北風が吹いて、思いのほか冷え込むことがあるので
空気が乾いて冷え込む日本の冬と似ています。

一方、夏は雨がほとんど降らず、強い日差しが照りつけ
湿度が低く、空気はとても乾燥しています。

そんな土地で強くたくましく凛と育ってきたラベンダーにとって
日本(とくに関東以西)での最大の敵は梅雨と台風。

ただでさえ雨と湿気が大の苦手なのに、
何と、もっとも美しい姿をみせてくれる開花期が
梅雨と台風の季節にぴたりと重なってしまうという
ラベンダー育て初心者にとっては、いきなりの大きな壁。

ラベンダー育てのポイントは
できるだけ故郷の環境に近づけてあげること。


いかに日当たりと風通しがよく、
水はけのよい環境を
作ってあげるか、これに尽きると思います。

ラベンダー育ての第1歩は
ラベンダーにとって一番居心地のいい場所を探すことから
始まります。



バイオレットメモリー花咲き始め 


(1)居心地のいい場所

ラベンダーは、庭植えもできますが、
わたしのおすすめは鉢植え

ラバンディン系は、
日本の気候にも合うように品種改良されたものもあり
品種と場所さえ選べば庭植えでも十分育てられると思います。

しかしアングスティフォリア系は高温多湿が大の苦手。
庭植えの場合、より一層水はけと風通しのよさが求められます。

そこで、おすすしたいのが鉢植えです。

① おすすめの理由

鉢植えの最大のメリットは何と言ってもどこにでも移動できること。

せっかく美しい紫の花が咲いても
一雨降れば、たちまち茶色に変色してしまいます。
ほかの時期はともかく、開花期はできるならば雨に濡らしたくありません

そんな時、鉢植えならば少雨ならひさしの下へ、
大雨や長く雨が続く時には室内に取り込むなど、
大敵の雨から避難させることができます。

梅雨のときは、日差しも少ないので
雨が降っていない時は外に出して風にあてるようにして
少しでも乾燥する環境になるよう気をつけます。

夜中に突然大雨が降ってきて、あわてて飛び起きて
鉢を部屋に取り込んだことも何度か。

とにかく雨に当てないことが最大のポイントだと思います。

 
高温多湿が最大の敵



② 置き場所

日当たりと風通しのよさを考えると
地上より、できれば2階以上が湿気対策にはいい感じです。

また、西日には当てたくないので、
西日が直接差し込む場所も避けたいものです。

わたしは南に面した2階のベランダに置いています。
家の中では、日当たりも風通しも一番いい場所です。
まだ1年足らずですが、今のところ無事に育っているところをみると
この環境でまずまず気に入ってもらえているようです。

真夏のあまりに蒸し暑いときは、
ひさしの少しだけ陰になるような位置に、ちょっとだけ動かしたりもしています。

照り返しと、ベランダ自体が熱を持って熱くなるので
その対策に、足元に小さなレンガをおいて
すこし鉢底を高くし、そこにも風が通るようにしています。


こんな感じです~
鉢の足元レンガで下駄 


③ 土

土もとても大事です。水はけのよい土が向いています。

ある解説書によると・・・

小粒赤玉土6、腐葉土2、牛ふん堆肥2の配合土に
苦土石灰と元肥として暖効性化学肥料(N-P-K=8-8-8のもの)を
用土3リットル当たり(7号鉢の容量に相当)各小さじ1杯程度 混ぜたもの


とあります。

・・・・初心者にはすでに難解で、ここでくじけてしまいそうです。

今は、ホームセンターに行けばいろいろな土が売っているので
そこで調達すればいいと思います。

ちなみにわたしは「ハーブ用」の、値段は中間くらいのものにしました。
水はけがよく乾燥度もちょうどいい感じです。
肥料も「ハーブ用」を使っています。


④ 栽培容器

一番適しているのは「素焼き」の鉢

プラスチック、陶器などは鉢自体に通気性がなく、
ラベンダーの場合根腐れの原因になりやすいとのこと。
素焼きでも外側や内側に塗装のないタイプが最適です。

わたしのは外側にだけ塗装がされています。
(ついつい南仏プロヴァンス風に誘われて、そこは見た目も重要とばかり、
選んでしまいました^^)

鉢を買ったときは意識ぜすに、プロヴァンス風が気に入って購入したのですが
プロヴァンス=素焼きの鉢、がイメージされるのも
素焼きがその土地に適したものだからなんですね。

鉢も故郷に近いものを、納得です。

(2)水やりについて

① 水やりの方法

ラベンダー育てには「過保護」がよくない、といいます。

その理由が水。
水をやり過ぎるとむれて根が腐り、枯れてしまいます。

ラベンダー育ての基本は「乾燥気味に育てること」
特に何日おきとかは決めないで
土の状態をみてから与えるようにしています。

表面の土が乾燥し、さらに土に指をさしてみて
2~3cmくらいの深さまで乾いた時に
目安としては表面の土が渇いてから2~3日後
鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。

植物の根からは一種のガスが発生しています。
鉢植えの場合、そのガスが土の中にたまりやすく
そのガスを排出してあげる必要があります。

また、特に夏の暑い時期などは、
鉢の中に熱い空気がたまるので、それを外へ追いだして
酸素が十分に供給されるようにしてあげる必要があるため
鉢の中全体を水で完全にリフレッシュさせるように
たっぷりと与えることが大事です。

鉢皿に水をためるなどもってのほか。
むしろ鉢底にも空気が入るように
鉢底にすき間を作るようにするほうがいいくらいです。

ラベンダーの故郷は、
からっと乾燥した地中海性気候
であることを
忘れてはいけません。

ただし、植えつけ後、植え替え後は根がしっかりと根つくまでは
水やりが必要です。
(わたしはこれで、あわや枯死寸前の渇水状態にしてしまいました。
植えつけ時はしっかり水やりしましょう~~^^)

② 水やりの時の注意点

ラベンダーの葉には細かい毛が生えています。
そのため、株の上から水やりをすると
葉に水がたまって乾きにくく
むれる原因になります。

 
このかけ方はラベンダーにとっては危険です!!


葉には直接水をかけないように、
株元に水やりをするようにしましょう。

わたしは1.5リットルのペットボトルに水を入れて
株の根元に向かって水をかけるようにしています。

1鉢で、1回にペットボトル1~2本分を
土の表面に一時水がたまるほど
だばだば~~とかけています。
様子をみて分量を多くすることもあります。

ジョーロの場合は、先端についている
シャワー状に水がでる部分は取って使った方がいいと思います。

朝顔などのように、上からシャワーのように水をかけるのは
かなり危険行為なのでやめましょう。

③ 水やりの時間

基本は朝か夕方。
1年を通して午前中に行うのがいいようです。

夏は日中に水やりをすると
土の温度が上がっているため
むれて株を枯らすことがあるので要注意です。

(3)肥料について

「過保護」はよくない、のもう1つの理由が肥料です。

ラベンダーに限って肥料のやり過ぎはいけません
むしろ肥料も少なめに、それほど肥料分を必要としません。

植えつけや植え替え時の元肥以外は
新芽が動き出す3月ころ
暑さが一段落した9月ころ
追肥としてあげる程度で十分です。

ちなみに、夏の暑い時期
ただでさえ高温多湿が苦手なラベンダーに
肥料を施すと、株が弱ってしまうそうです。

水も肥料も少なく、
ラベンダーは自分でしっかりと生きていく植物なんだな・・・
と思います。

日本の場合、雨に対してだけ「過保護」に育てれば
あとは日々顔をみながら見守っていくのが一番かもしれません。




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