名前の由来

ラベンダーは
(学名:Lavandula angustifolia、英: Lavender、仏:Lavande)
シソ科の背丈の低い常緑樹です。
花や草と思われがちですが、木に類される植物で
数年経て大きく育った株の根元を見ると
太い木の株状になっています。
ラベンダーの学名「Lavendula」は
その昔、ローマの人たちが公衆浴場で湯や水にラベンダーを入れたり
衣類に虫がつかないように洗濯の際に香りをつけるのに利用していたことから
ラテン語のLavo(洗う)やイタリア語のLavanda(洗い物)などが
語源とされています。
また、ラテン語のLiveo(青みがかった鉛色)にも由来しているといわれています。
ちなみに、フランス語でも、laverは「洗う」意味を表す動詞です。
ローマからイタリア、フランスそしてイギリスへと伝えられたようです。
ローマの人たちは、もちろんラベンダーの色や香りも楽しんだのだと思いますが、
ラベンダーで“洗う”ことが、殺菌や解毒の効果を発揮することを知っていたのだと思います。
「洗う」という語源の、何かをきれいに洗い落とすようなイメージが、
ラベンダーの清々しい青紫色や凛とした品のいい香りと重なり合います。
ラベンダーには、心も体もすっきりと“洗い”落としてくれる、
そんな力があるかもしれません。

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