ラベンダー畑についても、
日本では、ある程度規模の大きいラベンダー畑を見ようとすると
「ラベンダー園」で入園料を払わなければ見ることができない場合が多いですが、
南仏では、当然のことながら、
「ラベンダー畑」は小麦などほかの田畑と同じ。
日本で言えば、お茶が栽培されている畑を見に行くのと同じ感覚?
それほど観光地化されているわけではないので
日本のように、
「ラベンダー畑はこちら~」みたいな
のぼりや看板などの案内は皆無に近いです。
ラベンダー祭りの際でも、よくよく情報を得ようとしないと
見逃してしまうことも。
大型バスが何台も乗り入れて、なんてことはとてもなさそうな雰囲気。
(ソーのラベンダー祭りは他の地域に比べて規模が大きようです)
ラベンダー畑は「ただそこにあるだけ」で、
ちょっと畑にお邪魔して見させてもらう、という感じです。
日本だったら、観光地では夏休みこそ“かきいれ時”となって
定休日も返上、営業時間も延長となるところですが
フランスは
「バカンス命」
7,8月のバカンスシーズンになると、物流も滞って
スーパーマーケットでは品薄になるほど。
わたしが行ったマノスク~ヴァランソル~リエス間のバスも
ラベンダーが満開になるハイシーズン。
しかもラベンダー祭りがあるというのに そこは関係なし。
夏のヴァカンスシーズンだからこそ、本数を減らして運行。
電車もしかり。
「そっかぁ・・・ラベンダー畑といっても、フランス人にとっては
ほかの田畑と同じで、別に見に来るほどもないことか・・・」
「お茶畑が見た~~いと、観光客がわんさと押しかけることはないか・・・」
と思ってしまったほど。
いえいえ、フランス人も外国からの観光客もラベンダーを愛する人は多く
南仏プロヴァンスは人気の観光地です。
でも、日本よりもかなり面積が広いので
多少観光客が増えたところで、どこもかしこも人だらけ。
ぎゅうぎゅう詰め満タン状態にはならないですね、
パリをのぞいては。
それと、フランスの場合
「まあ、見に来たい人は、勝手に自分たちで来て
勝手に見ていってね~~~」的感覚なのかな・・・と思いました。
何でも機械化されていて、ATMやセルフレジでは、
1から10まで親切丁寧に機械が案内してくれて、
自動でドアが開く日本と違って、
とってもアナログで、自主性をより求められるフランスでは
観光も「来たければ自分で調べて自分で探して自分で手配して自分で来てね~~」
そんな感じがします。
観光地化されすぎていないことで、かえってそれぞれの地方の
特色がしっかりと残されています。
プロヴァンスには総住民数が50人前後の小さく美しい村がいっぱい。
日本のように、「◯◯へ行って来ました~~」みたいなお菓子や
特産品や伝統工芸品以外の、いわゆるどこにでもある「お土産品」などは
地方の観光地にはほとんど見られないですね。
Bonne Vacance!